老神温泉は群馬県の鄙びた温泉地ですが・・・
群馬県は、草津温泉、伊香保温泉をはじめ四万温泉、水上温泉などの有名温泉地を抱えますが、‘群馬県’という県名自体の知名度では全国最低レベルともいわれています。 その無名な群馬県の中の鄙びた温泉地だから、関東の人でも「老神温泉」の名を知る人は多くはありません。
一方、近隣には「吹割の滝」もありますし、車ならロマンチック街道を通り奥日光まで快適にドライブを楽しむこともできるのです。 東京から2時間程度で行けるまぁまぁの温泉としては、一度利用しても損はないと思います。
ぎょうざの満州 東明館
さて今回紹介するのは、「ぎょうざの満州」という中華料理のチェーン店が運営する東明館という宿です。ここは「一泊朝食付き」という宿泊システムのみで、通年6400円(税込)で泊まることができます。なんと365日同料金なので、割高料金となる土曜日しか旅行できない人で安い宿を探している人には嬉しい宿です。
この安い料金と、宿と、まぁまぁの温泉とを合わせて鑑みますと、この東明館の評価はとても高く、私も最初に訪れてから半年後に再訪するほど惚れ込んでしまいました。
この東明館を運営する「ぎょうざの満州」はリーズナブルな料金で料理を提供する中華料理店で、味は 『 すごくおいしい 』 とは言えませんが、安い料金を鑑みると
「 価値が高い 」 といえる庶民の味方の店です。その 「 ぎょうざの満州 」 の店を館内に収める東明館は、ぎょうざの満州の経営ポリシーが十分に伝わってくる宿です。 残念ながら土曜日の予約は取りにくいのですが、ぎょうざの満州ファンにはもちろん温泉通にもおすすめできる宿です。
ちなみにぎょうざの満州ファンの方への朗報もあります。 ここぎょうざの満州老神温泉東明館店でしか食べられない、ぎょうざの満州の特別メニューがあるのです。例えば
「 うどん 」 や 「 てんぷらの盛り合わせ 」 。 中華料理のチェーンなのに、こんなメニューがあるのです。 ぎょうざの満州ファンの方には聖地と言える場所かもしれません。
老神温泉 老神温泉の名の由来
ところで老神温泉ですが、その由来は古いようです。
赤城山ポータルサイト(http://akagi-yama.jp/)によりますと、
『 老神温泉で伝承されてきた伝説によると、赤城の神様は蛇に化身し、日光二荒山の神様がムカデに化身して、戦ったそうです。
争いは領地をめぐるもので赤城山の神と二荒山の神は、話し合いを重ねるも妥結に津がらず、とうとう戦いとなりました。ムカデに化身した二荒山の神と、蛇に化身した赤城山の神は、あの日光戦場ヶ原で戦いを繰り広げました。蛇に化身した赤城山の神は、流れ矢に当たって負傷してしまい、どうにか赤城山の麓まで逃れてきた。そして矢を抜いて、その矢を地に突き刺してみると
『 あら不思議 』 こんこんと温泉が湧き出してきたのです。矢傷を湯に浸してみると、これまた不思議なことに傷はみるみる治ってしまいました。
温泉で傷を治した赤城の神は反撃を開始しますが、勢いにのっている二荒山の神にまたまた苦戦を強いられます。それでも赤城山の神は懸命に戦い、ついに地の利を得て二荒山の神に深手を与え、二荒山の軍勢を見事追い返しました。
それが由来となり、この地は赤城山の神が二荒山の神を追い返したことから「追い神」と呼ばれました。そして赤城山の神はその後も老いるまでこの温泉地で過ごしたので「老神」といわれるようになったそうです。(沼田市利根町の伝説)
老神(おいがみ)温泉という名前の由来には、
「 赤城の神が、二荒山の神に追われて来たため 」 という説と
「 傷ついた赤城の神が、二荒山の神を追い返す力の基となった温泉と言うことで“追神⇒老神”と呼ぶようになった 」 という説の
二つの異なる伝説が残っているそうです。 』
これにちなんで、老神温泉では、毎年5月7日と8日に“大蛇祭り”が行われます。 大蛇を祭る地は日本にたくさんありますが、写真を見ての通り老神温泉の大蛇の大きさはかなりの物です。私はホラー映画が好きで、『
アナコンダ 』 シリーズも見ていますので、この大蛇を見たら逃げ出してしまうかもしれません(笑)。
老神温泉の宿
老神温泉の宿は片品川の両岸に展開し、老神温泉観光協会のホームページでは14軒の宿が紹介されてます。 その老神温泉観光協会が問い合わせ先になっている
湯めぐり手形 でも同じ数の14軒の宿が紹介されているのですが、その二つの14軒の旅館名が一致しないのです ( 汗・・・ )
まず老神温泉観光協会のホームページで紹介されているのは、
吟松亭あわしま、観山荘、源泉湯の宿 紫翠亭 、ホテル山口屋、仙郷、伍楼閣 、穴原湯 東秀館、ぎょうざの満洲 東明館、ニュー牧水苑、上田屋旅館、源泉かけ流しの宿金龍園、湯元
楽善荘、 旅館石亭 と14軒目が、伊東園ホテル老神 山楽荘
一方、湯めぐり手形で利用できる宿は
吟松亭あわしま、観山荘、源泉湯の宿 紫翠亭 、ホテル山口屋、仙郷、伍楼閣 、穴原湯 東秀館、ぎょうざの満洲 東明館、ニュー牧水苑、上田屋旅館、源泉かけ流しの宿金龍園、湯元
楽善荘、 旅館石亭 と14軒目が、亀鶴旅館
という具合で、最後の赤字の旅館がもう一方には入っていません。 伊東園ホテル老神 山楽荘は格安ホテルチェーンで有名な伊藤園グループに属していますので、湯めぐり手形に名を連ねていないのは理解できます。 しかし、亀鶴旅館が湯めぐり手形に入っているのに、老神温泉観光協会のホームページで紹介されていないのは不思議です・・・
あまり首を突っ込んで、首が抜けなくなるといけないので、これでお終い ( 笑 ) 。